世界初のデュアルチャンバ型リードレスペースメーカシステム1
AbbottのAVEIRTM DRデュアルチャンバリードレスペースメーカシステムは、国内初2となる心房と心室の両方に留置して生理的なペーシングが可能なリードレスペースメーカで、以下の特長を有しています。
・心房と心室を心拍ごとに生理的に同期させるペーシング3,4
・単独デバイスでの治療後にもう片方のデバイスを追加植込みできるアップグレード可能なシステム3
・デバイス抜去に対応した設計3,4
・固定前の電気的マッピングにより、再留置回数を低減3,4
リードレスペースメーカは、従来型のペースメーカと比べて以下のような利点を持っています。
・皮下ポケットおよびリードに関連する合併症(感染症、リード破損、絶縁不良、皮膚びらん、ケロイド形成など)のリスクを低減できます。
・胸部に目に見える傷跡が残りません。
・植込み後、腕の動きに制限がありません。
Beat-to-Beat Synchrony3,4
AVEIR DRリードレスペースメーカシステムは、心房留置用リードレスペースメーカ(AVEIR AR LP)と心室留置用リードレスペースメーカ(AVEIR VR LP)の組み合わせにより、心房と心室の両方でペーシングおよびセンシングを行うことができます。
心房と心室間のデュアルチャンバ型リードレス同期ペーシングを可能にするのは、業界初となる独自のi2i™通信テクノロジーです。この技術により、患者さんの姿勢を問わず、持続的な房室(AV)同期を行う真のDDDR ペーシングが可能になります。

Implant-to-Implant (i2i™) テクノロジー3

各植込みデバイスは、同時植込みされたペアリング相手となるもう一方のデバイスと心拍ごとの通信を行い、デュアルチャンバペーシングを支えます。この新しいi2i テクノロジーは、体内の血液と心筋組織の導電性を利用し、植え込まれたデバイス間で、低エネルギーかつ微弱なパルスを伝達します。これらのパルスは、ペーシング・センシングイベントと同時に伝達され、ペーシングまたは自己センシングに影響を与えることはありません。
アップグレード可能なシステム3
心房デバイスもしくは心室デバイスを単独で植え込むこと、または両デバイスを組み合わせて植え込みデュアルチャンバ ペーシングを行うことで、患者さんに合わせた治療を提供します。時間が経過した後にシステムをアップグレード可能なため、患者さんの現在のニーズに応えるとともに、多くの患者さんで将来認められる疾患進行に対応することができます。





心室デバイスから植込み
間欠性の房室ブロックに対し心室デバイスを植込み
後日、心房デバイスを追加
洞不全症候群を発症した場合、心房デバイスの追加植込み
デュアルチャンバペーシングを実現
時間経過と共に患者さんのニーズに合わせて治療を選択可能
デバイス抜去に対応した設計3,5,6
リードレスペースメーカのヘリックス固定は、デバイス抜去に対応して設計されています。
AVEIR™ VR心室リードレス ペースメーカの先行品では、植込み期間を問わず、ヘリックス固定後9年間まで88%超のデバイス抜去成功率が示されています4。

植込み期間別の抜去成功率5

専用に設計されたリトリーバルカテーテルが抜去の確実性を高め6、ステップバイステップの抜去プロトコールが抜去をサポートします。デバイスは、スクリューイン機構を用いた能動的固定機構を有しており、心房および心室デバイスの抜去が可能な設計となっています3。
プレマッピング機能3,4
固定前に行うプレマッピングにより、心房および心室内における再留置試行回数を削減できる可能性があります4,5。AVEIR™ LPは、コマンデッドEGM、初期のペーシング捕捉閾値、センシング振幅、心房および心室インピーダンスを介して、傷害電流を評価することができます。
患者さんの98%は 1回以下の留置位置変更で心室への植込みに成功していると報告されています3。

患者さんの90%は 1回以下の留置位置変更で心房への植込みに成功しています4。

臨床的エビデンス4
デュアルチャンバ植込みの成功率4

New England Journal of Medicine誌に掲載されたAVEIR™ DR i2i™試験における3ヵ月間の追跡調査期間で認められた安全性および有効性成績をご覧ください。
References
- AVEIR™ DR CE Mark and FDA approval.
- 2025年7月アボットメディカルジャパン調べ
- AVEIR™ Leadless Pacemakers and Delivery Catheter IFU, ARTEN600307044.
- Knops, Reinoud E., et al. "A Dual-Chamber Leadless Pacemaker." New England Journal of Medicine (2023). DOI: 10.1056/NEJMoa2300080
- Reddy, VY, et al. Worldwide Experience with Leadless Pacemaker Retrievals: A Worldwide Nanostim Experience out of 9y. Presented at: APHRS 2022; Nov 18-20, 2022; Singapore.
- AVEIR™ Retrieval Catheter IFU. ARTMT600167676.
販売名:アヴェイル LP
承認番号:30400BZX00287000
MAT-2410547 v1.0