Beyond Intervention

インターベンションを超えて

 Beyond Intervention

寿命を生存年として換算すると、これまで、血管疾患によってのべ3億年の生存年が失われてきた可能性があります1。「血管疾患治療分野での患者体験を通したアンメットニーズの分析」を目的とした調査「Beyond Intervention - インターベンションを超えて」から、今日の多様な患者ケアにおける新たなニーズや課題が見えてきます。私たちは今、患者ケアについて再考すべき時期を迎えていると言えるのかもしれません

血管疾患の治療環境は、今大きく変わりつつあります。新しいテクノロジーがかつてないスピードで次々と開発・採用され、様々な患者データに基づいた治療オプションがもたらされています。患者ケアを改善するために、これらのテクノロジーをどのように取り入れるべきでしょうか?

本Beyond Intervention調査の2021年度では、世界13ヶ国から、血管疾患患者(末梢動脈疾患および冠動脈疾患を含む)1,289人、医師408人、医療機関管理者173人を含む1,800人以上を対象に、患者ケアに対するそれぞれの異なる認識について調査を行いました

2021年度の調査結果から、患者の医療体験は、医療機関管理者や医師が感じているほど良好ではない可能性があることが見えてきました。詳細はこちらからご覧ください。

CAD/PADの患者体験は、世界的な傾向として医師や医療機関管理者の見解と異なることが分かりました。日本では、患者は明らかに医療への期待値が高く、医師は理想的な患者体験以上の医療を提供できていると感じている傾向があるようです。詳細はこちらよりご覧ください。

2020年度のホワイトペーパーでは、1,400人を超える患者、医師、医療機関管理者を対象に調査を行い、医療におけるイノベーションについて分析しました。調査の結果、意見の一致が見られたのは、データが何にも増して重要だという点です。

  • 患者の92%が、自身の医療情報を他者と共有することは、将来の世代のために重要と考えています。
  • 医師の88%が、患者病歴の情報取得を重要視しています。しかし、そうした情報に容易にアクセスできると回答した医師は30%にとどまりました2。
  • 医療機関管理者の55%が、テクノロジーが診断時の意思決定に改善をもたらすと考えています。

参照

  1. GBD 2017 Causes of Death Collaborators. Global, regional and national age-sex-specific mortality for 282 causes of death in 195 countries and territories, 1980-2017: a systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2017. Lancet 2018; 392: 1736-88
  2. Tracey Walker, “Survey Uncovers Key Gaps in Provider Access to Patient Data" Managed Healthcare Executive, May 4, 2018