検査と診断

検査と診断を受ける

不整脈の症状について主治医と話すときは、どんな症状だったか、それはどのくらいの時間続いたのか、どのような感じがしたのかについて説明ができるように準備をしておいてください。医師は、あなたの病歴、特に不整脈を引き起こす可能性のある心臓または肺の問題、高血圧または甲状腺機能障害について知りたいと考えています。検査を受けることもあります。医師は不整脈を特定して記録するために、少なくとも 1 つまたはそれ以上の心臓モニタリング検査を実施します。それらを診断するためのさまざまな検査があります

不整脈検査

一般的な不整脈の診断検査には以下があります。

植込み型心電図記録計(ICM)

植込み型心電図記録計(ICM)は、不整脈が疑われる心電図を検出して記録することで、医師が診断に必要とする情報を提供することができます。その他の検査と異なり、植込み型心電図記録計(ICM)はより長い時間にわたって心臓のリズムを監視します。

アボットは、専用スマートフォンアプリを利用して心電図情報を医師に安全に 自動送信する技術を世界で初めて導入しました*。当社の植込み型心電図記録計は、普段と変わらない生活を送りながら、継続的に心臓の活動に関する情報を医師に提供します。*2017年5月にCEマーク取得

心電図(ECG または EKG)

この検査は最も基本的なものであり、一般的に外来で行われます。心臓の電気的活動を記録するために、手首、足首、胸に粘着性の電極を貼って数分間検査します。この検査に痛みはありません。あなたの心拍の電気的信号のタイミングと期間が記録されます。医師は、心電図(ECG)上に表示される 3 つの波を検討します。それぞれの波は心拍の興奮の異なる部分を表し、医師は心臓とそのリズムについて情報を得ることができます。この検査では、心臓の電気的活動のスナップショットを示します。 

心エコー図

この超音波検査では、超音波プローブ(探触子)を使用して超音波を心臓にあて、その反射波を記録します。この検査を実施して結果を評価するとき、医師は動いている心臓を見ることができます。この検査は、心臓のサイズと形状、ポンプ能力、組織損傷の場所と程度など、役立つ情報を豊富に提供できます。 

ホルター心電図検査

このデバイスは、首またはポケットに装着し、自動的に心臓の活動を記録する小型 の携帯用心電図記録計です。24 時間から 48 時間の毎日の活動に合わせて心拍数を記録し、その期間中の心拍数の変化に関する情報を医師に提供します。

イベントレコーダ

ホルター心電図と同様の、小型の携帯用心電図で、装着して心臓の活動を監視します。症状を感じたときにボタンを押すと、デバイスが心臓の電気的活動を記録します。症状がまれな患者様によく使用されます。

心臓電気生理学的検査(EP 検査)

電気生理学(EP)検査室または病院では、電気生理学者(心調律障害の訓練を受けた医師)が、カテーテル(ワイヤー付きの特殊な長く柔軟なチューブ)を血管の 1 つに挿入し、そこからカテーテルを操作して心臓内へと移動させます。その後、医師は、カテーテル、薬剤または別の種類の刺激を使用して不整脈を誘発します。医師は、不整脈の種類を評価し、それをどのように治療するのが最善かを判断できます。治療には、薬物療法、植込み型デバイス、またはその他いくつかのオプションがあります。

ヘッドアップティルト検査

この検査は、失神または失神に近い発作があるときによく使用されます。この検査はあなたを専用のティルトテーブル台にストラップで固定し、その後ティルトテーブルの傾斜を 30~45 分間直立させて、失神するかどうかを確認します。ティルトテーブルの角度を変化させた時に、心臓のリズムと血圧がどのように変化するかを確認します。

血液検査

医師は不整脈を引き起こす可能性のあるほかの状態を除外するために血液検査を実施する場合があります。例えば、甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンの過剰生産)および血液中の他の化学的異常は、心房細動(AF)エピソードを引き起こす可能性があります。

ストレステスト

一部の不整脈は、運動によって誘発されたり悪化する場合もあります。この検査では、心臓の電気的活動を記録する電極に接続した状態で、トレッドミル上を歩くか、またはエクササイズバイクのペダルをこぎます。トレッドミルやエクササイズバイクを使用できない場合、医師は薬物を使用して運動が心臓に与える影響をシミュレートすることがあります。

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